さて、遅くなりましたが第2期北海道たけのこ王位戦、棋譜と講評の公開を行ってまいります。誰かが言ってましたが、北海道唯一のタイトル戦らしいです。うーん、そういえばそうかも(笑)
第2期たけのこ王位戦、トップバッターは大村慶太さんと内田温子(はるこ)さん。内田さんは釧路在住で、尾越一郎九段のもとで囲碁修行中の高専生です。昨年も参加してくれています。
対する大村さんは、たけのこ囲碁サロンで席主のアルバイトをしてくれている大村未由希さんの夫です。トレーニングが趣味で、パワーリフティングの大会に出ているそうです。
スクワット、ベンチプレス、デッドリフトの三種目をやる競技なんですが、ガチンコの筋トレ好きということですね。まさに文武両道。肩回りの筋肉のつき方が普通ではないことが、服の上からでも見て取れます。
釧路は、なにしろ特急でも4時間以上かかる遠隔地なので、対局はリモートで行われました。一方の大村さんはたけのこ囲碁サロンで、内田さんは釧路の囲碁サロン尾越でログインしての対局です。
では、講評を見てみましょう。以下、義行先生の講評ですので、「私」とは義行先生のことです。
白6の三々入りに関しては、私は三々入りを使いこなす自信がないし良い手だとは思えないので普通にワリウチします。AI流を否定するわけではないので誤解のないように。
黒9、私なら普通に黒1~5と打ちます。
黒13は1~3で何の問題もないと思います。
黒19、ここはどんどん押したいです。
黒29では急所に打ちましょう。
黒33、ここでは黒1が急所です。
黒37では1と打って2子を捨てればまだ打てたと思います。
白38ではすぐに白1~5と打ってゲームセット!
※ ここは局後の検討でもそういう話になっていました。
黒39は最後のチャンスでした。
本対局は、このあとかなり続くんですがこの黒大石が取られた時点で事実上勝負がついているということで、講評はここまでです。仮に参考図のようになっていたらどうなっていたんでしょうね~?筆者には白不利なように見えるんですが……
内田さんは、昨年も本大会に参加していますが、一年たって前よりも強くなっているような印象を受けました。今後が楽しみですね。